城内実:大震災と総理の決断

ある程度の規模の組織で働いたことがある日本人なら、誰だってこう思う。枝野や仙谷みたいな弁護士は個人事務所、個人商店だから、組織の動かし方を知っているなんて最初から期待しない。しかし、民主党の岡田幹事長は経産省で10年ほど働いていた。役所の舞台裏を知っているはずである。何をやっているのかと思う。



大震災と総理の決断
2011年3月14日 19:12 by 城内 実

 マグニチュード9.0の未曾有の大災害が起きた。

 こういう場合に「あれが悪い」とか「どうしてこんなことになっているのだ」というような無責任な評論家であってはならない。与野党一致団結して国難に対処しなければならない。

 したがって、菅直人総理大臣及び枝野官房長官には党派を越えて応援すべきだと考えている。

 しかしながら、誠に恐縮ながらあえていくつかのことについて私なりにご苦言を申し上げたい。

 そもそも最高指揮官は前線に行くべきではない。私は菅総理が支持率回復のためにパフォーマンスで現地視察したのではなく、単に元市民運動家として現場主義の精神で現地に急行されたと理解したいが、これは誤りであったと思う。

 本来最高指揮官は対策本部に陣取り、情報収集に専念し、ただしい情報だけをふるいにかけて集めて、政治的な決断を行うものである。政治決断には責任が伴うことはいうまでもない。

 しかるに、震災発生直後の視察というのは最高指揮官としてやって良いのだろうか。素人ながら、私は菅総理が福島原発などを訪問したことは時期尚早であったと考えている。

 たとえで言えば、ある家屋が燃えている中、消防士のみなさんが消火活動にあたっている最中に、消防士でもなんでもないとても偉い人が現場に来て、いったん消火活動を中止させて現状報告と今後の対応策を協議させているようなものである。その間、どんどん家屋が燃えていることはいうまでもない。

 菅総理がなすべきは、東京電力の報告にも疑問を差し挟むことができる、その分野の専門家を派遣して正確な報告をさせることではなかったのではないか。

 また、菅総理が現地視察されている最中に東京での閣僚レベルの意志決定はどのように行われていたのか知りたい。よもや、総理不在のために半日遅れたということはないと信じたい。

 大震災にあたっては、一刻一秒の猶予も許されない。いろいろなご苦労は分かるが、最高指揮官としては、現地の被災者のかたがた及び命がけで復旧作業にあたっているみなさんの魂をゆさぶるような、みなが「よし、もっともっとがんばるぞ」、「みんなでがんばろう」という国民の一体感とやる気をおこさせるようなご発言をしていただきたいものだ。そのように変わると信じている。

 蓮ほう節電担当大臣、辻元清美ボランティア担当総理補佐官という人事にも驚いた。今、必要なのは知名度の高い政治家ではなく、誰も名前を知らない専門家である。政治主導も結構であるが、このような大災害にあっては、専門家の知識と政治家の決断と責任が肝要なのである。

 私が総理大臣であったら、先方が受ける受けないは別としてあえて野党自民党の谷垣自民党総裁を副総理兼防災担当大臣に任命するのだが。

 なお、ご皇室について、ここでは詳しく申し上げるわけにはいかないが、私なりにあらゆる人脈を駆使して関係者にご進言申し上げた。とにかく太古より連綿と続く皇統をどんなことがあってもお護りしなければならない。

 今日の午後、不眠不休で今回の大地震の対応に追われているわが同志の某大臣政務官いわく、「皇統さへお護りできれば、自分たちにどんなことがふりかかろうとも、後顧に憂いなく、そのまま笑って死んでいけるよね。」

 けだし、そのとおりである。

 いずれにせよ、国民が一致団結して対処しなければならない。これからが肝心である。

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