シリア 子どものデモにも発砲(NHK)

私は親米か反米かといったら親米なのですが(いや本当・苦笑)、NHKがジャジーラと一緒になって捏造報道を始めたので、違和感を感じる点を書いておきます。(NHK記事の本文は一番下↓)前の記事

(1)シリア反体制派のデモは、先進国G7基準で違法である。もちろんシリア国内法に照らし合わせても違法。
シリアの国内法では、主に5点のチェックポイントがある。デモ規制法施行令
 事前に警察の許可を得ること。
 夜のデモは禁止。
 危険物の所持は禁止。
 宗教施設でのデモは禁止。
 17歳以下はデモ参加禁止。

反体制派のデモは、当初から今日に至るまで、事前に警察から許可を得ておらず、この時点で残り4点を議論する必要もなく、違法である。

日本でも、無許可デモをしたり、夜間に集団で騒いだら、警官がやってきて留置場行きです。抵抗すれば、ぶっ叩かれ、締められるし、それでも止めない場合は発砲もあり得ます。

何度も申請したが1度も通らないというのであれば、その部分は民主化要求の1つになるが、不思議なことに、そのような要望・不満をただの一度だって聞いたことがない。ということは、騒乱を起こすこと自体が目的になっていると考えるのが自然。

NHKのような会社が、他国の若者に向かって、先進国基準の法律を犯すことが、あたかも正しい行為であるかのように報道する行為は、いかがなものかです。

(2)シリアの子はすぐ投石する。
00:19で、男2人が手に大きめの石を複数持っている。
http://www.youtube.com/watch?v=O2H2E7vhP6o
何人かが、こん棒を振り上げている。00:13で、カメラ手前で少年が地面に落ちている石を拾い集める。
http://www.youtube.com/watch?v=6FSoLMq5s0I
歩道を壊して石を作り、投げる。
http://www.youtube.com/watch?v=uLcEMFA4LNY

投石する集団には、柔道の絞め技が使えないし、催涙弾を使おうが、威嚇射撃をしようが、日本のデモのように解散しないので、最後は発砲するしかありません。

念のため書いておきますが、9月17~19日に実施された子供のデモに発砲したという証拠動画は、まだアップされていません。発砲動画がない。発砲されたとするニュース自体の信憑性を疑う必要があるのではないか。

(3)NHK「軍や治安部隊が学校の校舎を砲撃するなどして、学校に通えなくなる子どもたちが出ています」
これは完全な捏造で、ひどい話。

武装集団が町を徘徊して、誘拐、強盗、殺人、爆破あるいは待ち伏せ攻撃が頻発している地区があり、そのような地区では、子供を学校に通わせられない。また、地元民と宗派が異なる先生を脅迫して追放したり、暗殺するなどの事態が発生している。子供たちが通学できない環境を作っているのは、軍警察ではなく、武装集団のほう。迷惑しているんです。

治安が悪い地区は、ホムス市内の一部と郊外の数ヶ所、ハマー市郊外からマアッラトゥン・ナアマーン(イドリブ市から南へ30km)にかけてのベルト地帯(=デモ多発地帯)、イドリブ県ジスルッシュグールの市街地ではなく周辺部、ダマスカス郊外県の一部(北方向、東方向が多いようだ)。あと、隅々まで目の届かないデールッズールの郊外。

(4)砲撃の動画
砲撃報道が時々あるので、私も関心を持って探しているが、ほとんどが嘘。私が確認できた範囲では、

砲撃で外壁、内装がひどく壊されたモスク:ダルアー1件、ハマー郊外1件。
砲撃で壁に1つ穴が開いたモスク:デールッズールで1件。
ミナレットが破壊されたモスク:デールッズールで1件。

もちろん、見落としはあると思うが、私が解せないのは、モスクが壊されても、周辺のイスラム諸国が全く騒がないこと。ひょっとしたらモスク破壊の動画は、捏造ビデオなのかもしれない。いずれにせよ、イスラム諸国が騒がないモスク破壊を、日本人が気にする必要はない。

砲撃で倒壊したビル:ないと思う。
砲撃で穴が開いたビル:激しく抵抗した地区で若干あるが、気にするほど多くない(何十軒もない)。

銃撃で門扉に穴が開いたモスク:記憶にあるのは5件に満たない。
銃撃で壁に小さな穴が開いた住宅:多数。

ちなみに、最近のホムス、ハマー、イドリブの砲撃動画はこちらで検索できる。

(5)反体制派は「勉強せず・授業せず」キャンペーンを開始したが、失敗
シリアでは、9月18日(日)に新学期が始まったが、反体制派はそれに合わせ、「大統領が退陣するまで勉強せず、授業せず」というスローガンで抗議行動を始めた。書くのはタダだから、反体制派の発表を鵜呑みにすると、あちこちでデモが発生して盛り上がったように勘違いしてしまう。

しかし、立ち上がったのは、県庁所在地ではホムス市内2ヶ所とデールッズール市内1ヶ所だけ。郊外の小さな町・村で17ヶ所だけ。(詳細は以下を参照)。

シリアの総人口が2300万人で、うち就学年齢は3分の1だそうなので、766万人。下記のデモ動画をいくつかクリックすれば明らかなように、参加者はホムス市内の2ヶ所が多いだけで、ほかは何人もいない。「勉強せずデモ」の動員数は、3日間合計で全国の「のべ人数」(重複を修正しない)でも2000人を超えないでしょう?1000人だって超えていなさそう。

教育大臣は、9月18日の全国平均の出席率を90%と発表している。10%には、ボイコットした子、治安が悪くて通えない子、病気の子のほかに、私学で新学期が18日に始まらない子が含まれる。
Minister of Education through "AksalSer" denies the rumors about penalizing students for absentee always say: the proportion of students attendance exceeded 90%
http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=8d4d44e2a5642639b316514d9a240f61&h=%CC%D3%D1%20%C7%E1%D4%DB%E6%D1&ar=698141713
Monday - September 19 - 2011 - 12:32:14


実は、シリアは、合格点に達しない生徒を容赦なく留年させる制度で、治安が悪くて学年末試験を受けられなかった子たち、デモに熱中して勉強してこなかった子たちは、試験で点数が付かないと進級・進学できないので、6月から7月にかけて追試を大統領に懇願して、大変だったんですよ。特にホムス、ハマー、イドリブは問題児が多いから、必死だった。

まともな神経をした圧倒的多数の人は、「勉強せず・授業せず」なんてデモに協力しない。つまり、反体制派の突拍子もない呼びかけは、一般国民の要望から乖離しており、支持されていない



「勉強せず」デモ発生場所のまとめ
9月17~19日の3日間でたったこれだけ(日本時間9月21日0時0分現在)

県庁所在地でのデモ(動画情報はもう一段下↓)
ホムス市(2ヶ所): Baba Amru, al-Khalidiyyah
デールッズール市(1ヶ所): Dair al-Zawr

郊外の町・村でのデモ
ダルアー県(4ヶ所): al-Sanamain, al-Jeezah, al-Tayyibah, Khurbah al-Ghazzaalah
ダマスカス郊外県(4ヶ所): Madayaa, Zamalka, al-Kisawh, Duma
ホムス県(2ヶ所): Tadmur, al-Rastan
ハマー県(2ヶ所): Kafranboudah, Tayyibah al-Imam
イドリブ県(4ヶ所): al-Nairab, Jurjnaz, Ma'arr al-Shashah, Saraaqib
アレッポ県(1ヶ所): Tall Rif'at



CIAと結びついた海外在住の活動家から指示されるまま、「大統領が退陣するまで勉強せず、授業せず」と叫び、馬鹿になっていく子供たちの動画。
「勉強せず」のデモをした証拠動画(YouTube)

ローマ字「Laa diraasa, laa tadrees, hattaa yasqutu al-ra'ees」
カタカナ「ラー・ディラーサ、ラー・タドゥリース、ハッター・ヤスクトゥッライース」

9月17日(土)
ホムス県
ホムス市内
Baba Amruババー・アムルー(旧市街から3km。市街地の縁で、その先はオロンテス川)。広場に子供たちを集め、叫ばせている。00:37から。
http://www.youtube.com/watch?v=P1ndTpttENk

ホムス市のどこか。大統領の写真を子供たちに踏ませ、00:50で写真に火を付ける。
http://www.youtube.com/watch?v=f9YYyKebZAQ

9月18日(日)新学期の初日
【ダルアー県】
al-Sanamainアッサナマイン(ダルアーの北50km、やや東)。夜のデモ。00:30から。動員は20~30人くらい?
http://www.youtube.com/watch?v=cp7ZkkwpH_o

【ダマスカス郊外県】

Madayaaマダーヤー(ダマスカスから北西へ直線距離で25km、レバノン国境近く)。冒頭から。場所は学校前(00:12)。
http://www.youtube.com/watch?v=eKslQVkCJhk


Zamalkaザマルカー(ダマスカス市街地から少し真東へ出たところ)。00:03から。00:10で、自動車が「邪魔だ」という意味のクラクションを鳴らす(笑)。
http://www.youtube.com/watch?v=q6CZMkMF3Ao

【ホムス県】
ホムス市
Baba Amruババー・アムルー(旧市街から3km。市街地の縁で、その先はオロンテス川)。新学期の初日。壁の落書きは00:00「・・・に対する絶対の忠誠」、00:10「アル・バアス(政権党)と指導者」。00:12「革新(または近代化)への行進・・・」、00:13「と発展」。校門の前に子供を20人ほど集め、「大統領が退陣するまで勉強せず、授業せず。アッラーフ・アクバル」と叫ばせている。
http://www.youtube.com/watch?v=Myd3FjsjNVE

al-Khalidiyyahアル・ハーリディーイェ(旧市街にある城から北へ2km、大通りの東側)。通りに住民が集結し、熱気溢れる集会になっている。冒頭から叫んでいる。赤白黒はシリア国旗の色。00:50から女がマイクを取り、指示を出す「大統領が処刑されるまで勉強せず、授業せず」。皆でワーと盛り上がる。お前たちは末代までダマスカスのエリートにアゴで使われていろ。
http://www.youtube.com/watch?v=jl2vfJkOnhc

郊外
Tadmurパルミラ。夜のデモ。00:13から。
http://www.youtube.com/watch?v=e9iQWH8WJBE

【ハマー県】
郊外
Kafranboudahカフランブーデ(ハマー市から北へ30kmかつイドリブ市から南へ50kmの地点から、東へ10kmにある町)。表題は「勉強せず・・・」になっているが、動画の範囲では叫んでおらず、代わりに、00:08声「人民は大統領の処刑を欲する」。
http://www.youtube.com/watch?v=wNfjmwl6Z9M

【イドリブ県】
郊外
al-Nairabアン・ナイラブ(位置不明)。00:06から。このバラバラなデモは、20人参加しているのか?
http://www.youtube.com/watch?v=ok7_IUuCo7M

【デールッズール県】
デールッズール市内。「勉強せず・・・」と叫びながら、小学校の制服を燃やすパフォーマンス。
http://www.youtube.com/watch?v=M4G63qDnoQc

9月19日(月)
【ダルアー県】
al-Jeezahアル・ジーザ(ダルアーから東南東へ15km、ダルアーとボスラの中間地点)。02:25から。ど田舎の道路で30人くらい。
http://www.youtube.com/watch?v=3wD339GgZqc

al-Tayyibah(位置不明)。00:30から。00:46から「人民は大統領の処刑を欲する」。
http://www.youtube.com/watch?v=3SH0pmk6DpI

Khurbah al-Ghazzaalahフルバトゥル・ガッザーレ(位置不明)。動画の範囲では「勉強せず・・・」は叫んでいない。
http://www.youtube.com/watch?v=ShjeyynURyA

【ダマスカス郊外県】

al-Kiswahアル・キスウェ(ダマスカスの南15km)。冒頭から。100人くらい。
http://www.youtube.com/watch?v=RduKGX9Zoq0


Duma(ダマスカスから北東10km)。00:06から。
http://www.youtube.com/watch?v=PrcyEuBvzWc

【ホムス県】
郊外
al-Rastan(ホムス市の市街地北端から北へ15km)。冒頭の盛り上がり「人民は大統領の処刑を欲する」。「勉強せず・・・」は00:15から。
http://www.youtube.com/watch?v=7Kqn8G-AmqA

【ハマー県】
郊外
Tayyibah al-Imamタイイバトゥル・イマーム(ハマー市街地北端から北へ10km、そこから西へ2km)。動員多い。00:23から。
http://www.youtube.com/watch?v=H8s4HCSFuTQ

【イドリブ県】
Jurjnaz(イドリブ市から南へ30km、そこから東南東へ7km)。冒頭から。50人くらいの集団。
http://www.youtube.com/watch?v=LlxED7psJjA

Ma'arr al-Shamshahマアッルッシャムシャ(イドリブ市から南へ30km、そこから東南東へ2kmにある村)。00:06から。00:28で見える横断幕「我々は国際的保護を求める」。
http://www.youtube.com/watch?v=V1fBkSXMiWA

Saraaqibサラーキブ(イドリブから東南東に12km、アレッポから南西に50kmの小さな町)。冒頭から。
http://www.youtube.com/watch?v=KbV2zCoXFtk

【アレッポ県】
Tall Rif'at(アレッポの北30km)。夕暮れ時のデモ。冒頭から。
http://www.youtube.com/watch?v=40MfqT1zIGs



シリア 子どものデモにも発砲
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110920/t10015701491000.html
http://backupurl.com/8t7whz
9月20日 7時36分

アサド政権による反政府デモへの弾圧が続くシリアで、政権側の治安部隊は、子どもたちのデモ隊に発砲するなどして、2日間で16人が死亡しました。

シリアでは、アサド大統領の即時退陣を求める市民のデモに対し、政権側が厳しい弾圧を続けています。

19日も首都ダマスカスや中部のホムスなど各地でデモが起きたのに対し、政権側の軍や治安部隊が発砲するなどして、人権団体によりますと、2日間で16人が死亡しました。このうち、ダマスカス郊外では、10代前半の子どもたちのデモに向かって治安部隊が発砲したということです。

シリアでは、軍や治安部隊が学校の校舎を砲撃するなどして、学校に通えなくなる子どもたちが出ていますが、今回、子どもたちに直接銃を発砲したことで、国際社会からの非難が一層強まるものとみられます。

一方、シリアの裁判所は、反政府デモを扇動したとして、7月に拘束した反体制派の活動家1人を解放することを決定しました。裁判所は今回の決定の理由について明らかにしていませんが、シリアでは、3月以降、およそ15000人の政治犯が拘束されたとみられており、国内の人権団体は、NHKの取材に対し、「1人だけでなく、政治犯全員の解放を求めていく」と話しています。

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