【主張】靖国アナクロ発言 官房長官の外交感覚疑う

【主張】靖国アナクロ発言 官房長官の外交感覚疑う
2010.12.29 02:26

 仙谷由人官房長官がフジテレビで、小泉純一郎元首相の靖国神社参拝と対中外交について「非常にアナクロティック(アナクロニスティック=時代錯誤)で、非常にまずい外交だった」と述べた。官房長官として不適切な発言である。

 小泉氏は首相在任中の平成13年から18年まで毎年1回、計6回の靖国参拝を行った。その度に中国は激しい非難を繰り返した。日本の国連安保理常任理事国入りの問題とも絡み、中国で大規模な反日暴力デモが起きたこともある。

 仙谷氏の発言はこうした時期の小泉氏の対中姿勢を批判したものだが、時代錯誤ではない。

 靖国神社には国のために亡くなった246万余柱の霊が祀(まつ)られている。どれだけ時代がたっても、首相が国民を代表して哀悼の意を捧(ささ)げることは当然の務めである。小泉元首相は国のリーダーとしてその務めを果たした。仙谷氏は国家の責務を考えていない。

 仙谷氏は番組の中で「中国との関係で失われた5年間、6年間は、今の外交にも傷として残っている」とも述べた。今の中国との関係がうまくいかないのを、小泉元首相に責任転嫁した発言だ。

 民主党政権は中国に過度に配慮した対応を続けてきた。

 昨年暮れ、習近平中国国家副主席が来日した際、天皇陛下に会見を求める中国側の要望を一方的に受け入れ、強引に陛下と習氏の特例会見を設定させた。今年9月、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で海上保安庁が逮捕した中国人船長は、「日中関係への考慮」を理由に処分保留で釈放された。

 それでも中国は日本に謝罪と賠償を求めた。鳩山由紀夫内閣と菅直人内閣が示した対中配慮の効果はほとんどなく、かえって足元を見られている。小泉元首相の靖国参拝とは無関係である

 今年の終戦記念日の8月15日、菅内閣の閣僚は一人も靖国神社に参拝しなかった。仙谷氏は事前に「閣僚は公式参拝を自粛するのが従来の日本の政治の考え方だ」と事実上の禁足令を敷いた。

 首相や閣僚の靖国参拝は国を守る観点からも、重要な国家の責任である。日本の安全保障が中国の軍拡や北朝鮮の核の脅威にさらされている今こそ、近隣諸国におもねらず、毅然(きぜん)として戦死者を慰霊することのできる強い指導者が求められている。

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