神戸事件(1948年)

2-参-治安及び地方制度委員会-10号 昭和23年04月26日

○政府委員(溝淵増己君) 實は今度の兵庫、大阪、その他の府縣にも澤山朝鮮人が地方廳に對しましていろいろ抗議を申込んでおる事態であるのでございますが、それの原因はすでに御承知のように、文部省から本年の一月二十四日に朝鮮人だけの學校を閉鎖せよというような指令を出しまして、各府縣ではそれに準據しまして、それぞれ縣の知事の名前を以てこれの閉鎖の命令を出しておるのであります。全國の學校が約五百餘り、生徒が五萬ぐらいおるのでありますが、朝鮮人にとりましては、これはかなり大きな問題だ、こういうことから各方面でこの直接指令を發した府縣知事に對しまして抗議を申込んでおるというのが實情でありまして、現在山口、岡山等にも相當な動きがあるのでありますが、最も大きく問題が出たのが兵庫と大阪であります。つきましてこの問題は相當不穩の計盡があるということは承知いたしておりましたが、こと教育問題に關するので、我々といたしましてはそれが警察問題となるというところまで静観するという態度を取つて、今日まで愼重に見ておつたのであります。

 ところが兵庫縣におきましては、四月十四日朝鮮連盟の代表者が約七十名程縣廳に押しかけまして、知事室を占據しました。そこで警察官を出勤させましたが、相当強引に面會を求めまして、この閉鎖命令の撤囘を要求しておるようであります。そこで警察としましては、相當警備員を出して警戒いたしておりましたが、その日は別に問題なく濟んだのでありますが、翌十五日更に居座り戰術を以ちまして、なかなか退去しないで、結局七十名を檢擧いたしたのであります。ところが朝鮮人側からその檢擧せられた連中の釋放と、それから更に最初の要求である閉鎖命令の撤囘、この二つを目標にしまして、いろいろ運動を續けておつたのであります。最後になりまして、最も問題を起しました四月二十三日でありますが、この日は午前十一時頃までに約二百乃至三百名が縣廳の廳舎内に入りまして、丁度そのときに知事、副知事、檢事正か會同いたしまして、小學校閉鎖の命令の處置について協議しておるところに入つて参りました。五時頃までいろいろ抗議を申込んでおつたのでありますが、可なり形勢不穩でありますし、知事の方では止むなしとこう見まして、逐に相手方の要求を呑まざるを得ないといつたような結果になつたのであります。そこでその際廳外に約五百乃至八百程度の朝鮮人が集まりまして示威運動、これと呼應して廳内におる二、三百名の朝鮮人が相當強硬に知事に談判をいたしておつたのであります。その結果知事は餘儀なくこれを撤囘するという處置に出たのであります。そこで彼等は知事が撤囘したので退散することにしたのでありますが、そのとき彼等の行動が相當不法に亙るというようなところが見られ、又退去を命じても退去しないというような結果になつておりますので、これに對しては警察としまして相當嚴重な態度で臨む必要があるということになりまして、續々こけの檢擧をやつておるのであります。同日も約千數百名の警察官を、自治體警察及び國家地方警察の要員を出しておるのであります。




神戸事件2

2-衆-治安及び地方制度委員会-24号 昭和23年04月27日(1948年)

○斎藤(昇)政府委員 神戸事件につきましては、すでに新聞等で御承知の通りでございまして、警察といたしましては遺憾の意を表する次第であります。

 兵庫縣におきましては、去る四月十四日に朝鮮人学校五校に対しまして閉鎖命令を発したのであります。ところが彼らは依然授業を継続いたしまする一方、朝鮮人の團体の幹部、生徒父兄等約七十名が、去る十四日午後一時ごろ副知事に面会を求めまして、閉鎖命令の撤回を強要いたしたのでありまするが、これを拒否されまするや、同四時ごろから居坐り戰術に出でまして、副知事室を占拠いたしまして、翌十五日午後五時に至りましても退去しなかつたのであります。警察は関係方面と連絡をとりまして、不法占拠者全員を住居侵入罪として檢挙いたしまして、市内の警察署に留置をしたのであります。これを知りました朝鮮人連盟におきましては、各小学校に四、五百名ずつ集合いたしまして、これに対する対策を協議をいたしますほか、檢挙者の釈放運動を活発に展開いたしました。四月二十三日の午前十時に縣廰知事室におきまして、知事、副知事、檢事正、市の警察局長等が参集をいたしまして、学校の閉鎖強制執行に関する打合会議をやつておりましたところが、そこへ朝鮮人が三々伍々縣廰内外に押し寄せまして、十一時ごろには知事室に二、三百名、縣廰の周辺に数百名が集結いたしまして、スクラムを組んで氣勢をあげ、器物、建物を破壊いたしまして、知事室と外部との連絡を断つて、会議中の首脳者を軟禁状態に陥れたのであります。警察は事態を重視いたしまして、國家、自治両警察から約千五百名を非常招集いたしまして、縣廳前の朝鮮人を退散せしめまする一方、知事室内外の朝鮮人に退去を強制すべく努力をいたしたのでありまするが、朝鮮人の猛烈な抵抗を受けまして、知事等の安全なる救出は、朝鮮人に対する強制力によつては目的を達することが不可能であるという判断を下しました。当時ここに参りました進駐軍のMP関係の人たちと相談をいたしまして、強制退去の実力行使に出でなかつたのであります。軟禁中の知事、檢事正、市長等は、五時二十分ごろ遂に、彼らの要求する朝鮮人学校の閉鎖命令を撤回する、朝鮮問題に関しては今後朝鮮人教育委員会等と協議をする、朝鮮人特殊学校は許可あるまで從來通り認める、事件に関する不法行為者は一切処罰をしない、学校明渡しの命令は撤回するというように、全面的に彼らの要求を承認し、檢挙中の朝鮮人を全部釈放し、同六時彼らは散会したという報告に接しているのであります。

 そこで神戸地区司令官は、その日の午後十時ごろ、非常事態を宣言いたしまして、警察は憲兵司令官の指揮のもとに関係朝鮮人の檢挙に当ることに相なつたのであります。ただいままで受けております報告によりますと、朝鮮人の関係者約千二百人ほど、すでに逮捕したという報告を受けているような次第であります。詳細はただいま溝淵次長が出張いたしまして取調べている次第でありますが、一應われわれの報告を得ておりますのは、ただいま申し上げたような状況でございます。



神戸事件3

2-衆-司法委員会-15号 昭和23年05月01日

○鈴木國務大臣 ・・・これが神戸の二十四日の騒擾の顛末でありまして、これもまた日本人が七名参加いたしておりまして、共産党員が主であります。神戸の市会議員の方も、今ちよつと名前を失しましたが、これに参加いたしておられたわけであります。

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