大阪事件(1948年)

2-参-治安及び地方制度委員会-10号 昭和23年04月26日

○政府委員(溝淵増己君) 次に大阪でありますが、大阪は二十三日であります。この日午後一時頃約一萬五千の朝鮮人、内、小學生が二千名程おつたのでありますが、府縣に押掛けまして、代表五十名が府知事に面會を申込みました、そうしてこの閉鎖命令の撤囘について抗議を申込んだのであります。午後三時二十分頃になりまして、代表以外の連中が府廳内になだれ込んだのであります。そこで副知事から退去命令を出したのでありますが、彼らはそれに應じないということになりましたので、結局これを阻止する現場警戒の警察官、最初は約二百名ぐらいの警察官でありましたが、とてもそれに應じ切れないので應援を出しまして、約三千名は警察官で以て午後三時過ぎからこの警戒に當りました。そうして退去命令が出ると同時に、これらを個々に追出すという作戰を採つたのでありますが、なかなか出ないので、結局は亂闘のような結果になりました。その結果主たる者約二百名を檢擧いたしまして、そうして外部に散在しておりました者は退散を命じ、次第に三々五々退散しまして、午後の七時二十分頃全部退散したという結果になつております。彼らは府廳内における行動は相當亂暴であつた、從いまして知事室のガラスを割り、或いは机を叩くというような事實もあつたのであります。大阪府としましては、大阪市の警察局としては騒擾罪で檢擧しまして、日本の裁判で裁判するという態度を現に採つておるようであります。以上は大阪と兵庫における状況の概要であります。實は事態の發生した地域が自治體警察でありまして、管區を通じての連絡でありまして、十分只今のところ詳しい情報が入つておりませんので、盡さないところもあると思いますが、大體の概要は以上のようであると承知いたします。



大阪事件2

2-衆-司法委員会-15号 昭和23年05月01日

○鈴木國務大臣 ・・・なお多少背景を明らかにいたしますために、一、二の会場において行われました演説等を御紹介いたしますならば、生野支部大会におきまして、大手前に來る前にやつておつた支部の大会の席上で、日本共産党関西地方委員柳田春夫君から、次のようなメツセージを発表したのであります。「私は日本共産党を代表して、朝鮮の皆樣に激励の言葉を申し上げる。今回の日本政府が行いたる朝鮮人学閉鎖命令に対しては、日本共産党は、朝鮮の皆さんと同じく絶対反対し、皆樣と一緒に共同闘爭を展開しております。朝鮮独立と朝鮮教育自主は、絶対死守しなければならない事項であるということは、朝鮮の皆樣は心肝に徹しなくてはらならい。朝鮮人学校閉鎖命令反対闘爭は、朝鮮皆樣の同胞が、下関や、岡山や、神戸において活発に展開せられ、多数の犠牲者を出しておられるのである。本日皆樣が行われる闘爭が、もし敗北せられた節は、これら多くの犠性者が浮ぶことができないのでありますゆえ、本日の闘爭は、皆樣が死しても目的達成に奮闘せられなければならぬ。わが共産党においても、皆樣の必死の雄叫びに対し全面的に支持して、ともに共同闘爭を開始したのである。現に大阪府廳内には、われわれの同志が、皆樣の來るのを待つているのである。皆さん、本日の闘爭は、朝鮮人の死活問題であるから、大なる奮闘のほどお祈りいたします。」こういうメツセージを送り、あるいは大手前公園におきましては、朝鮮人連盟の幹部諸君が、代る代る演説をしたことはもちろんでありますが、あるいは岡山の代表という婦人でありますが、岡山では正々堂々と闘たて、遂に知事を屈服せしめて勝つた。しかるにこちらではまだ解決していないというのは残念である。大いにやつてもらいたいというようなことを演説し、あるいは日本共産党の川上貫一君は、朝鮮人教育問題は、朝鮮を奴隷化するものであり、働く人民大衆を無知に追いこまんとする支配階級の隠謀であり、これが芦田内閣の性格である。この闘爭に負けたら、さらに大なる彈圧が続くであろう。学校閉鎖は單に教育問題ではなく、民族闘爭であり、階級闘爭である、この重大意義を認識して強力に闘爭してもらいたいというような、趣旨は大同小異でありますが、代る代る激励の演説をいたしておるのであります。・・・数百名檢挙いたしたのでありますが、事案の軽い者は身柄を釈放いたしまして、起訴、不起訴は追つて決定することといたし、おもなる者三十五名だけは勾留いたしておるのであります。そのうち九名は日本人でありまして、おおむね全逓の幹部並びに共産党員の諸君であります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック