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zoom RSS シリア情勢メモ 2月2日まで イスラエル戦闘機がダマスカスを空爆

<<   作成日時 : 2013/02/02 22:52   >>

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治安
【アレッポ】
1月29日、市内Bustan al-Qasr地区を流れるQuwaiqクワイク川で、遺体多数が見つかった。当初48人と報じられたが、80人を超え、最終的に108人になりそうとの話。

al-Jazeerahの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=rq6WCKiBXbo
遺体を水中から引き上げ、土手に並べている。RTの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=plEyKHGhdDs
土手にずらっと並べられた遺体の映像。頭を拳銃で撃ち抜かれた遺体が多い。
http://www.youtube.com/watch?v=jnfiORZtnes
シリア国営テレビのニュース映像。少し上流にあるキリスト教徒の高級住宅地でインタビューしている、的外れな取材。水量が少ないから、政府軍が支配している上流で投げ込まれた遺体が、現地まで流れ着いたのではない、遺体は現地で捨てられたと主張したいらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=pkjUtjYnQ6c

反体制派は、政府軍が虐殺したと発表。政府は、殺されたのは数ヶ月前から誘拐されていた人たちで、やったのはJabhah al-Nusrahと主張している。

この地区は長らくヌスラ戦線の拠点だった。私が気付いた範囲では、8ヶ月前の2012年6月4日に、黒い覆面をした男が地位を確立していた。(リンク先を「黒い覆面」で検索。)

政府軍は、このところBustan al-Qasrの表通りを制圧しつつあり、ちょうど虐殺事件の前日には、Bustan al-Qasrと東隣al-Kalaasahの両地区を管轄する警察署を、半年ぶりに政府軍が奪還した。追い詰められたヌスラが、処理に困った囚人を殺したという説も考えられるが、個人的には、遺体の多くが、両腕を後ろ手に縛られており、頭を撃ち抜かれているので、典型的な情報部の手口かな〜と感じている。地区の新しい支配者が誰であるかを示した。

見せしめとして儀式的な殺し方をし、遺体をさらすのは、アラブ世界、地中海沿岸(イタリアのマフィアなど)ではよくある光景で、珍しいことではない。レバノン内戦のときは、余計な記事を書いた記者が誘拐され、遺体で発見されたが、くりぬかれた右目が、左手に握られた状態でポケットに入っていた(注:見てはいけないものを見たことに対する制裁)とか、右手の指の骨が全部折れていた(注:余計なことを書いたことに対する制裁)などという話がある。

サミール・ジャアジャアのLF(エリー・フバイカの時だったかもしれない)は、50人くらいを誘拐し、殺さなかったが、両耳を切り落としてAUB病院(アメリカン大学)に送り届けた。病院はすぐに縫合手術をしようとしたが、耳100個が混じった箱から、一人ずつの左右の耳セットを組み合わせるのに苦労したなどというエピソードが転がっている。

話を元に戻すと、土手なら米国の軍事衛星からよく見えるし、Bustan al-Qasrのヌスラはこれで退治しましたよ〜、というシリアから米国に対するメッセージだったかもしれない。

素朴そうに見える住民が、凄惨な現場を見ながら、誘拐された身内だと語っている点は、あながち嘘ではないだろう。過去にテレビで自白したテロリストが、脅迫されたり誘拐されてゲリラ組織に加入したと語っている。今回は、一家で13人死亡したというケースもある。お気の毒だけれども、今のような政治状況下では仕方がない。



1月28日、重要な政府機関多数が集まっている、中央郵便局裏al-Jameeliyyah地区に、武装集団が殴り込みをかけ、地区内の睡眠細胞も表に出てきて威嚇したため、パニックに陥った。軍隊が出動して鎮圧。

2月1日、アレッポ南西郊外al-Shaikh Sa'eedに、武装集団多数が侵入し、住民を追い出した。数日前に政府軍が押さえたばかり。

アレッポ空港については、1月29日付けで、空港の全方角を制圧したという情報が入っている。そんなことをしたところで、対空砲が届かないほど広い面積を制圧しないかぎり、運行再開にはつながらない。昨日もキリスト教徒地区に砲弾が飛んできたというような状況では、再開は無理そう。



ゲリラも結構立派なIDカードを持つようになった。
左がFSA系列のIDカード、右がヌスラ戦線系列のIDカードと旗。
画像 画像



【他県】
ハサケ県
2月1日、Ra's al-'Ainでは、停戦が48時間続いている。トルコが検問所を閉鎖し、ゲリラの帰還を禁じている(シリア国内で死ねということか?)。ゲリラは徐々に町から出ると言っている。破壊した車両の中に、トルコのナンバープレートを付けた、トルコとフランスの救急車があった。

トルコ正規軍の関与なしに持ち込むことが
できない戦車が写っている。1月28日。
シリア内戦ではなく、トルコによる対シリア侵略戦争。
画像

クルド活動家の話。トルコがムスリム・ゲリラを送り込み、まずアラブ地区を占領。クルド地区には入らないことで合意が成立していたが、それに反して侵攻してきたため、追い出した。トルコ政府は、国境に沿って10km圏のベルトを作ろうとしており、今後も侵略を止めないだろうが、シリア・クルド人は、トルコ勢力を排除する決意ができている。ハサケ県で政府が押さえているのはアル・カーミシリーだけ。他からは撤退した。

イドリブ県
1月24日、Binnishビンニシュ(イドリブ市を出てすぐ東にある小さな町)。Jabhah al-Nusrahが、マリのムスリムと連帯し、フランスを批判するデモ集会を開いている。フランスを繰り返し罵倒している。
http://www.youtube.com/watch?v=RZlE37QHrSk

ダマスカス郊外県
1月28日、東郊外にいるゲリラとの投降交渉が70%終了した。



ヌスラ戦線は米国人の組織?
1月28日。イギリス紙記者の取材。Jabal al-Kurudで出会った戦士は米国なまりだった。こんな山奥で米語を聞くとは思いもしなかった(笑)。ヌスラは、キリスト教徒は殺さないし、教会もなるべく破壊しないようにしているが、アラウィー派はつかまえて殺す。(注:この人の宗教はユダヤ教かもしれない。)
http://megalodon.jp/2013-0130-0108-31/www.guardian.co.uk/world/2013/jan/28/war-syria-mountains



【反体制派・海外組】
1月30日、NCSORF議長が声明発表。(1)囚人16万人が釈放され、(2)海外在住シリア人のパスポートを少なくとも2年間延長(再発給?)すれば、カイロ、チュニス、イスタンブールにいずれかで、政府高官と面会する用意がある。シリア人(反体制派)への支援が不足しており、これ以上の侮辱に耐えられない。支援を約束しておきながら、全く提供しない国がある。戦場へ行けと言うが、戦闘の途中で見捨てる人々がいる。ソファーに座りながら、攻撃しろ、交渉するなと言う人がいる。(←外交の舞台裏を暴露してくれた。)

SNCが直ちに反発。NCSORFは、犯罪体制とのいかなる交渉も拒絶しており、彼の声明は、NCSORFの立場を表明していない。

議長は、先ほどの声明は個人的なもので、31日に改めて公式の立場を表明する、と釈明。
http://www.dailystar.com.lb/News/Politics/2013/Jan-30/204326-khatib-says-ready-for-dialogue-with-assad-regime.ashx
05 Russia0131 外務報道官の話。NCSORF議長の、政府と対話する発言を歓迎。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606526/
02 NCSORF0201 議長が発言を撤回。いかなる対話も、アサド退陣なしに行わない。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606553/

(シリア人専門家の話いくつか)
米欧が政治解決を急いでいる。米欧は、軍とバアス党を解体したあとイラクが混乱した失敗を繰り返すことを恐れており、シリアのイラク化を防ぐため、NCSORFを見捨ててでも政治改革の話をまとめたいと考えている。NCSORFは見捨てられるという焦燥感にかられており、広く反体制派の間にも、誰が反体制派を代表してアサドと交渉するのか、という問題が浮上している。あちこちで会議が開かれているが、反体制派のスタンスはまとまらない。

EU(実質的にフランス)はNCSORF議長を推しているが、米国が拒否している。議長が体制との対話を示唆したことで、米国が彼を受け入れる道が開かれた。ロシアも、前向きな姿勢が見えると評価している。3月に予定されているプーチン・オバマ会談を前に、二国間で調整が進められている。

ミュンヘンでは安保会議が開かれており、その舞台裏で、米国バイデン、ブラヒミ、ロシア外相、NCSORF議長の4者協議が開かれるという情報が、米国筋から流されたが、即座にロシア外相が否定した。

米ロ間には、シリア問題のほかに解決しなければならない懸案が山積みであり、金融危機に対応しなければならないオバマ大統領には、面倒な問題に関わっている暇はない。ロシアがスタンスを変えた、あるいはロシアはスタンスを変えなければならないとする情報が、執拗に米国筋から流されるのは、米国政府に余裕がないことの表れである。

ミュンヘンで、ブラヒミが、米国バイデン、NCSORF議長、ロシア外相と個別に会談するが、急遽4者会談が開かれる可能性は否定されていない。



外交:国際社会
【ロシア】
1月30日、Lavrov外相の発言。ジュネーブ合意に明確化・(追加)説明は必要ない。ロシアは、危機の包括的解決を探っており、体制転覆ではない。
http://www.sana-syria.com/ara/3/2013/01/30/464604.htm

1月30日。シリア沖海軍演習の意味は、ロシアが未だ超大国の一つであり、アサド政権は正当で、米欧による一方的措置は許さないというメッセージ。ロシア軍事専門誌編集者の話。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606436/

【米国】
1月28日。オバマ大統領が、対シリア政策で頭を悩ませている。(本人インタビュー)
http://www.undispatch.com/obama-expresses-uncertainty-on-syria-intervention-but-heres-what-the-usa-can-do

2月1日、ヘーゲル次期国防長官の発言。シリア反体制派への武器支援を支持しない。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606546/

【フランス】
1月29日。EU軍事委員会委員長(フランス人)が、危機終了後のシリアにおける経済プロジェクトを守るため、2千人規模の軍隊を派遣したい意向を表明。
http://www.dailystar.com.lb/News/Middle-East/2013/Jan-29/204220-eu-could-deploy-peace-force-in-post-conflict-syria.ashx

1月29日、外相が、外務省職員に対し、アサド大統領について触れるとき、「アサド」と呼ぶことを禁じた。この日、外相は「バッシャール」と呼んだ。

2月2日、フランス外相の話。手が血で汚れた人(←アサド)に、暫定政府で役割はない。
(注:落ちぶれたフランスにできることは、この程度のことしかないのである・笑)

(パリ会議に関するシリア人専門家の話いくつか)
1月30日。パリでNCSORF支援国会議。(1)フランス外相が、暫定政府の経費を質問したら、NCSORFは300億ドルと返答。サウジとカタールは、予算上限は3億ドルで、月1億ドル×3ヶ月と返答。(2)米仏は、NCSORFに対し、解放区とJabhah al-Nusrahを制御せよと迫った。NCSORFは、ヌスラの保護なしにシリア領に入ることはできない、武装集団がやってきて、徐々に圧倒されたと返答。バアス党筋の話。

2月1日。パリの反体制派会議は失敗。前回マラケシュ会議では100ヶ国以上参加したのに、パリ会議は50ヶ国余り。数が集まらなかっただけでなく、代理出席ばかり。同胞団の主要人物やNCSORF議長すら参加しなかった。何も決まらなかった。

湾岸アラブは、資金拠出の条件として、世俗派の参加を求めているが、同胞団が嫌がっている。世俗派は、NCSORFが今のままでは、ターリバーン政権を認めるようなものと反発している。

フランスは、Haitham Mannaa'が主催したジュネーブ会議を邪魔しようとして一部参加者のビザ発給を拒否させたが、EU加盟国との二重国籍者も多く、全ての入国を阻止することはできなかった。彼らは、ジュネーブ合意に沿った解決を決議し、マンナーアはその後モスクワへ向かった。

NCSORF議長は、アサドと交渉する用意を表明した。外圧でアサドを引きずり下ろす作戦は、明らかに失敗した。

アサドが残るか否かの優先順位は、もはや高くない。アサドが任期を全うすることは、何も悪いことではない。ヨルダン国王は、先日のダボス会議で、アサド大統領は少なくとも今年上半期は存続すると語った。米欧は、アサド退陣要求を取り下げていないが、流布されている情報は、ジュネーブ合意に基づき、アサド政権と政治解決を模索できる反体制派を探していることを示している。

【スイス】
1月27日、Haitham Mannaa'らが企画した反体制派のジュネーブ会議に参加するシリア人100人のうち66人のビザを、スイス外務省ではなく内務省が発給拒否。フランス政府による妨害だという。企画者に国連職員が含まれており、スイス政府の許可なしに会議を開催する権利を持っている。また参加するシリア人には、EU国籍所持者も多数含まれ、彼らの入国を拒否することは、国際条約上できないので、会議は予定通り開催された。28日、ジュネーブ合意に基づき政治解決することを決議した。

【国連】
1月29日、ブラヒミが安保理に報告。非常任理事国の外交官によると、ブラヒミは、ジュネーブ合意に基づく安保理決議を希望しているが、アサドについては退陣すべきとの立場。
http://www.innercitypress.com/syria5brahimi012913.html
ジュネーブ合意の5〜6ヶ所修正を提案。ロシア代表が明かした。持ち帰って検討する。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606394/
ブラヒミ発言。アサドは残ることができるが、国は分解する。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606387/

2月1日、ブラヒミ特使の提案(6項目)
http://www.syrianow.sy/index.php?d=34&id=70818
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606539/



外交:周辺諸国
【レバノン】
2月1日、対シリア国境の'ArsaalにFSAが展開し、軍と衝突。軍の死者4人。

【カタール】
1月28日。カタールが、リビアの化学兵器をシリアのHomsで使う案を検討。ウクライナ人を使って動画を撮影し、ロシアとシリアを罠にはめる計画。イギリス国防関連企業Britamのサーバーから入手した文書。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606249/
詳しい内容。
http://www.strategic-culture.org/news/2013/01/31/britamgate-staging-false-flag-attacks-in-syria.html

【トルコ】
2月1日、在アンカラ・米国大使館前で自爆テロ。ガードマン1人と犯人の2人が死亡。
http://rt.com/news/explosion-us-embassy-ankara-245/

【UAE】
1月28日に明らかにされた情報。シリア副首相が最近、UAEを極秘訪問し、数日間滞在した。詳細は明らかにされていないが、経済通商関係について協議したと観測される。GCC諸国との関係に変化の兆し。
http://arabic.rt.com/news_all_news/news/606276/



【イスラエル】
1月30日。ダマスカス北西郊外すぐJumraayaaジュムラーヤー。イスラエル戦闘機が、軍研究所を爆撃。2人死亡、5人負傷。シリアからレバノンに向かっている車列を狙ったというニュースは嘘。軍の声明。
http://www.sana-syria.com/eng/21/2013/01/30/464736.htm
現場の映像。シリア国営テレビ2月2日。
http://www.youtube.com/watch?v=iUuSsO5iSaY
映像と職員インタビュー。
http://www.youtube.com/watch?v=uGSXdblVXsY

(2月4日23時45分追記
冒頭の映像では、火の玉(戦闘機のエンジン)が面白い形で飛行している。そのあと、事件を伝える各国のニュースを集めたコレクション。
http://www.youtube.com/watch?v=cpf3yvgilak
(追記終了)

ロシア、中国、イラン等が事件を非難。アラブ諸国の中では、アラブ連盟、レバノン、エジプト、イラクが何らかの声明を出したが、それ以外の国は無視している様子。
http://www.sana-syria.com/eng/22/2013/01/31/464753.htm

(反体制派の説明)
FSAが、120ミリ砲を6発発射した。現地住民によると、建物の1つに10発ほどロケットが当たった。施設では、ミサイル開発を行っている。また化学兵器の施設もある。
(おわり)

イスラエルのラジオ局が、実行犯はFSAで、120ミリ砲6発を発射したと報じた。この研究所では化学兵器を扱っており、ロシア、イラン、ヒズボラのスタッフもいる。

1月31日、シリア外務省がUNSCに書簡送付。イスラエルによる空爆は、国際法・兵力引き離しの国際合意違反。Jabhahが攻撃できなかった場所を、イスラエルが攻撃した。シリア危機の受益者はイスラエルだ。UNSCが明確な対イスラエル非難決議を採択するよう求める。UNDOF司令官を呼び出し、かかる行為を繰り返さないようよう、必要な措置を取ることを要求。
http://www.sana-syria.com/eng/21/2013/02/01/464901.htm

2月1日、国連安保理。議長国パキスタン外交官は、シリアの書簡は、安保理開催を求めておらず、安保理が責任を取るよう求めている、と語った。シリア代表は、緊張を表明したものであり、軍事的反撃もありうる、と解説した。2月の議長国は韓国。
http://www.innercitypress.com/syria1misreport020113.html

(ロシア専門家の話)
存在しない大量破壊兵器の危険を執拗に繰り返し、最終的に軍事制圧したイラク・シナリオだ。

(レバノン人専門家の話)
米国は、ロシアとイランの反応を見ている。

見れば分かる。中東においてイスラエル、米国、さらにその同盟国が表立って共同行動をとる日も近いかもしれない。
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_03/103417815/

(シリア人専門家の話)
これは軍事的な攻撃ではなく、心理的・政治的効果を狙った攻撃。敵の作戦が失敗し、武装勢力が崩壊寸前のタイミングで、ゲリラに対しイスラエルが付いていることを示した。

イスラエルが、一連のシリア危機の受益者であることが、本件ではっきりした。地上のテロリストでできない作業を、イスラエル空軍が肩代わりして実行した。シリア国内にいる武装集団は、革命家でも、抑圧された可哀相な国民でも何でもなく、シオニストの手先である。

シリアがイスラエルに対して開戦するかどうか、米国が試してみた。あれこれ画策したところで、シリア戦で負ける運命のNATOに援軍は来ない。

1月30日は、兵力引き離し協定が破綻した日。イスラエルが沈黙を守っているのは、明確な国際法違反であり、国際的批判を受けることが確実だから。イスラエルが責任追及されないよう、ヒズボラへのトラックを爆撃したという捏造情報を流した。

爆破された研究所は、長距離ミサイルの開発をしていた場所。化学兵器は貯蔵していない。化学兵器の話は、世間の関心を本質からそらすための目くらましに過ぎない。過去の一連の暗殺事件も、ミサイル開発担当者を狙ってきた前の記事を「功績」で検索、その2)。イスラエルの狙いは、シリアにミサイル開発をさせないこと。シリアは、直接イスラエルに対して報復しないが、ヒズボラに武器を供与する形で報復しようとするだろう。

ゲリラから押収したイスラエル製の高度機器が、この研究所に保管されていた。FSAが攻撃を仕掛けてきたが、撃退した。そうしたら、イスラエル戦闘機がやってきた。イスラエルは、この機器が、ロシアまたはイランへ送られることを阻止したかったに違いない。

イスラエルが(実際にはイスラエルは発言しておらず、米欧メディアが)、シリアからレバノンへの武器運搬トラックを空爆したと言い張る理由は、兵力引き離し協定の枠組みを変更したいから。シリアからヒズボラへの高度兵器移転を、何としても阻止したい。レバシリ国境地帯のレバノン側'Arsaalで、突然FSAが騒ぎを起こした理由も同じで、シリア問題で敗戦色濃いNATOが、レバシリ国境管理の問題を、議題の一つに加えたいから。そうならないよう、ビカーア(ベカー高原)にはレバノン政府軍が展開し、厳戒態勢を取っている。

ロシアは、シリアに対し自制するよう求めたが、イスラエルに対しては懸念表明するだけで、自制を求めなかったロシア外務省声明)。

米国が中東から撤退するタイミングで、シリア危機が、予定に反してアサド健在のまま終わる。2期目のオバマ政権は、イスラエルの存在が米国にとり重荷であると考えるスタッフで発足する。爆撃は、米国を中東戦争・世界大戦に引きずり込もうとするイスラエルの焦りの表れである。戦争するつもりがない癖に戦争シナリオを浮上させるのは、シリア危機が終了し、新世界秩序の中でNATOが負け組になることの証しである。

(これは一片のニュース)
2月1日、イスラエルに空爆された軍研究所勤務のナノテクノロジー研究者を、シリア軍情報部が逮捕。重要な情報をSNCに渡そうとしていた。イドリブ県Kafr Takhaareemカフル・タハーリーム出身。

(注:防空網をかいくぐられた点は重大な問題であるはずだが、この点に関する考察はすっかり抜けている。)

(2月3日11時00分追記
【イラン】
2月2日。
イラン外務報道官の話。シリアは、危機の段階を脱した
http://www.sana-syria.com/eng/22/2013/02/02/465125.htm
(追記終了)



【経済】
1月26日。いくつかの県の商業会議所では、会員の4分の3が国外に避難しており、本来の活動の90%しか実施できない。国内在住者の中から役員を選ぶべき。Damas商業会議所メンバーの発言。
http://megalodon.jp/2013-0202-1746-00/www.syriandays.com/?page=show_det&select_page=48&id=34547

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シリア:政府軍に関する評価3つ
2月3日。ロシアのニュース・サイトwww.nakanune.ruの記者が、最近ダマスカスから帰国した、モスクワ国立大学経済学教授で、ニュース分析サイトANNA編集長のMurat Musinにインタビュー。 ...続きを見る
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