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zoom RSS ラブロフ・ロシア外相のインタビュー シリア問題について

<<   作成日時 : 2012/12/28 03:52   >>

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(注:非常に長いインタビューなので、独断と偏見で短くしてある。外交の舞台裏が暴露されていて、面白い。)

(ロシアは、インドの安保理常任理事国入り支持を明確にしている。インドの参加により、安保理非難にどのような影響があると思うかを聞かれ)

外相:まず、批判はいつも根拠があるわけではないと申し上げたい。最も新しい批判の波は、安保理がシリアについて行動することができないという事実に関連している。批判者は、国連憲章7条に基づき、制裁と、究極的には軍事力公使をしたがっている。

ロシアと中国は、それは惨事になり、急な坂を転げ落ちる始まりになり、私たちが最早負担に耐えることのできないリビア・シナリオを引き起こし、地域も負担できないことを、100%確信している。

従って、安保理が効率的でないと語る者は、国際連合が、国際連盟の反省に基づき、5大国が重要問題について一致する仕組みを作ったことを、思い起こすべきである。

(以下、安保理改革について・・・割愛)

(シリアに対する軍事介入を、現時点ではロシアが阻止しているが、将来国連承認のもとで起こりうるか、と聞かれ)

外相:それはありうる。しかし、私は、シリア危機に介入したがっている者たちが、何らかの正当性なしに実行したくないと考えているとも感じている。我々は、国連憲章の解釈に固執している。これがシリアについて起きていることである。問題を国際化させ、暴力をシリア国境の外に広げたいと考えている者がいる。

他方、一つの司令部の下に統一されていない武装反体制グループのいくつかは、国際人権法に反する、受け入れ不能な手段に走っている。人質を捕り、テロ攻撃を仕掛けている。

安保理の西側パートナーが、シリアのテロは悪いが、全体の文脈の中で、なぜ人々がテロに走るのか考える必要があると言って、テロを非難することを拒否し始めたことには、とてもがっかりさせられる。それは全く受け入れ不能な考え方である。

もしそのような論理を使うならば、西側パートナーが、悪いテロリストと受け入れ可能なテロリストに区別し始めるならb、中東のみならず、世界の他の地域も危険にさらす。

(シリアが化学兵器を保有しているならば、外国が介入して良いという話が時々持ち上がる。シリアが化学兵器を使うと思うか、あるいは、それが介入の口実になるかどうかと聞かれ)

外相:私は、シリアが化学兵器を使用するとは思わない。もし使えば、政治的な自殺行為になる。シリアの化学兵器のニュースを聞くたび、我々は二重、三重に確認する。直接政府に問い合わせ、毎回、いかなる状況下でも決して使わないとの非常に固い確約を受け取る。

我々の情報は、それは米国が持っている情報と相互に関連していると理解しているが、シリア政府は、いろんな場所に分散されていた化学兵器を、守りを完全にするため2ヶ所に集約した。

また、最大の脅威は、反乱者が化学兵器を保有することであるという点で、西側を含む全ての者の意見が一致した。従って、西側の友人が、「もし反乱者が化学兵器を持ったとしても、全責任はシリア政府にある」と語るのは、非常に奇異な論理である。そのように語る人たちは、反乱者に対し、シリア政府と対話せず、武装闘争を続けるようそそのかし、武器・資金・精神的・政治的支援を与えている。

一般的に、「アサドとの交渉はありえない」とする論理は、容易に受け入れることができず、非常に危険である。我々は、シリア政府がしていることを正当化するつもりはない。彼らは多くの過ちを犯した。過度な力を使っている。治安部隊は、大衆のデモ、都市部や村における武装闘争に対応していない。彼らは、外国からの攻撃を想定して訓練を受けている。文明的な手法で法秩序を守るようには訓練されていない。

しかし反体制派も、政府を挑発している。テロ攻撃に走り、人質を捕り、この紛争に宗派主義の側面を取り入れている。これは非常に危険である。シリア社会は、スンニー派、シーア派、アラブ、クルド、その他の民族・宗派で複雑に構成されており、ひとたび混乱が発生すると、地域全体に影響を及ぼす。

話を現状に戻すと、「アサドとの交渉なし」と言い張る人々は、いかなる形であれ彼が去ることが第一の優先順位だと信じているようだが、彼らは、自分たちが代償を支払うことになることを理解しなければならない。シリア人の生命、シリアの民間人の生命が犠牲になる。

我々の第一の優先順位は、誰かの頭ではない。暴力と流血の停止である。もし、彼らがシリアとシリア人を救いたいと考えるならば、我々の中に参加し、前提条件なしで対話すべきである。アサドの運命は、シリア人が決めるべきことで、部外者や一部の反体制派が決めることではない。

(米国と同盟国が、シリアの物事を正そうとしているときに、ロシアが邪魔しているとの非難が、危機当初からある。もし、ロシアが1年前にアサドに退任を説得していたら、シリアの状況は変わっていたと思うか、と聞かれ)

外相:我々は、体制転覆のビジネスをしていない。地域のプレーヤーの何人かが我々に、このように言っている。「なぜあなたは、アサド大統領に去るよう言わないのか。我々が、彼の亡命地を用意する」。それに対する私の返答は簡単である。もし本当にそのようなことを考えているのであれば、彼らがアサド大統領に直接言うべきである。なぜ彼らは、我々を郵便配達人として使うのか?もしアサド大統領が興味を示せば、両者の間で直接協議すればよい。

アサド大統領は、自分はシリアで生まれ、シリアで死ぬと、メディアを通じて何度も表明している。彼の今後を決めるのはシリア人である。

2011年8月、ロシアの提案で、安保理は、全ての者は戦闘を止め、対話を始めなければならないとする声明を発表した。

2011年9月、ロシアと中国が、安保理で決議案を提案した。西側諸国は、反体制派が政府と同様に戦闘中止を求められることに難色を示し、決議は成立しなかった。

2011年12月、アラブ連盟によるシリア監視団が実施された。監視団が、政府軍のみならず、反体制派も残虐行為を行っているという客観的な報告書を提出した途端、アラブ連盟は監視団を解散してしまった。

コーフィー・アナン(前国連特使)提案による国連監視団が、(2012年4月に)実施された。国連監視団が配置された地域で、挑発行為が増大した。その目的は、監視団を続けられなくすることであった。(軍事衝突が激化し、とうとう)監視団は撤退を余儀なくされた。

しかし、私は、アナン提案は、安保理決議2042と2043に裏打ちされたものである、つまり安保理内で合意されたものであることを、強調したい。暴力は停止されなければならない。対話は始まらなければならない。

ジュネーブ合意は、常任理事国5ヶ国、EU、アラブ連盟、トルコ、国連が署名した合意である。そこで、我々が「では、皆で彼らに強いメッセージを送りましょう」と言ったら、署名した西側の友人たちは、「いや、これでは十分でない。国連憲章第7条を発動しなければならない。アサドも去らなければならない」と言って抵抗した。

ブラヒミ特使は、彼の活動の根拠がジュネーブ合意であると、何度も繰り返している。(先日)ロシア・米国が協議したとき、米国代表が「平和的解決」を望んでいると発言したことに、我々は満足している。

ドーハ会議で誕生した、反体制派のNCSORFは、政府転覆というよりも、政府解体を主目的にしている。「政府と対話しない」と表明した。これは、ジュネーブ合意に真っ向から対立する。このNCSORFを、西側、トルコ、湾岸アラブ諸国が支持している。

先日ダブリンで行われた米ロ外相会談で、どのようにしたらジュネーブ合意の原則と完全に対立する行動を取ることができるのか、とクリントン国務長官に問いただしたところ、彼女は、「現段階では、彼らを統一することが重要である。彼らが達成したいことの本質について、我々は正すことができる」と返答した。

それから1ヶ月が経過した。我々はほぼ毎週、彼らの本質を修正するため、米国がどんな努力をしたのが問い合わせ続けているが、返事はない。私は、反体制派に対し、もっと現実的になり、国を破壊しないよう説得している人は一人もいないと理解している。

(トルコのパトリオット配備問題について)

外相:トルコ・シリア国境で国境侵犯事件が発生した。越境砲撃が何度かあった。我々は、直ちにシリア側にこの問題を提起した。我々は、彼らが我々に説明したことが信頼できると考えている。(シリアによる)砲撃は、意図的ではなかった。彼らは、襲撃してきた反体制派を追跡していったら、国境の向こうに逃げた。

我々は直ちに、トルコとシリアに対し、事件が発生するたびにリアルタイムで直接協議できるチャンネルを作るよう提案した。シリア側は応じたが、トルコは、独自のチャンネルがあると返答してきた。その後、パトリオット問題が浮上した。

トルコには、自国の安全保障を考える権利があり、具体的にこの事象については、NATOの仕組みを使う権利がある。我々は、これ(配備)を与えられた環境として受け入れる。他方、一ヶ所に軍事ハードウェアを集積することは、リスク増大につながる。ある専門家は、シリアからの越境砲撃に対応するならば、少し違った配置の仕方をするだろうと語っている。

別の専門家は、この配置は、米国のMD計画の一部である米国のレーダーを守るのに有効であると語り、「イランの脅威」を指摘している。もしそうであるならば、リスクは更に大きい。多目的の配備ならば、さらに加熱させるからだ。

(ということは、シリアよりも、イランが標的か?と聞かれ)

外相:一部の専門家はそのように指摘している。そのように書いてある報道もある。

(以降は米ロ関係について・・・割愛)

Should India get a permanent UN Security Council seat?
インタビューは12月22日実施、24日放送。(言語は英語)
http://rt.com/politics/lavrov-interview-rt-syria-628/
動画
http://www.youtube.com/watch?v=wXP5bhIfagU
アラビア語記事
http://arabic.rt.com/prg/telecast/657902/



(バアス党筋の話)
ラブロフ外相は、フランス外相のお膳立てで、シリア反体制派5組織と会合を持った。

ラブロフ外相は、反体制派各派が、自分の組織内の異論を押さえる能力があるかどうか、選挙実施など民主主義の手順を部下に守らせる保証ができるかどうか、外交的な合意事項を確実に実施すると保証できるかどうかなどについて問いただした。

3時間協議したが、誰も保証できなかった。

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