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zoom RSS シリア:国家安全保障室内で爆破テロ 国防トップ3人が死亡

<<   作成日時 : 2012/07/18 20:40   >>

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7月18日朝、国家安全保障室に関係閣僚・情報機関の長が集まって会議を開いていたところ、自爆爆破テロがあり、ラージハ国防大臣が死亡した。他の出席者も負傷しており、何人かは重傷である。

(シリア国営テレビが流した第一報では、「自殺爆破(自爆攻撃)」と表現されていたが、その後のニュースでは単に「ビルで爆破」と変更されているものがある。)

(別記事によると、国家安全保障室のビルは、al-Raudahアッラウダ広場にある。旧市街スークル・ハミーディーイェ入り口から北西へ2km。サブア・バハラート広場から西へ1.2km。市街地の北端の地区。地図を見ると、広場に面して、米国大使館、すぐ横に中国大使館、リビア大使館、トルコ大使館などがある。)

(原文の1段落目だけがニュースで、残りは大臣の経歴。2011年8月8日に任命された。)
http://jpnews-sy.com/ar/news.php?id=43608
http://megalodon.jp/2012-0718-2037-13/jpnews-sy.com/ar/news.php?id=43608



軍総司令部の声明。ラージハ国防大臣とアースィフ・シャウカト国防副大臣の2人が死亡した。爆破事件が起きて、(現在進行中の)テロリスト一掃作戦を断行する決意を新たにした。

左がラージハ国防相、右がシャウカト副大臣
画像

Sham FM news in Arabic at 20:50 Japan time.
http://topnews-nasserkandil.com/topnews/share.php?sms_id=21773
http://megalodon.jp/2012-0718-2132-36/topnews-nasserkandil.com/topnews/share.php?sms_id=21773
http://www.sana.sy/eng/21/2012/07/18/432230.htm
軍の声明と、死亡した2人の経歴。時間が経過してから配信されたこの記事は、ハサン・トゥルクマーニー副大統領補佐が死亡したと伝えている。
http://www.sana.sy/eng/21/2012/07/18/432178.htm
シャウカトに関するエピソード。
http://www.dailystar.com.lb/News/Middle-East/2012/Jul-18/181049-obituary-assef-shawkat-syrias-shadowy-enforcer.ashx
トゥルクマーニーを含む3人の経歴。(ここには書かれていないが、ラージハ国防大臣は、ミサイルを76部品に分解cache)し、反イスラエル闘争を行っているパレスチナ・グループに提供し、シリアのミサイル・システムと合わせ、全体で対イスラエル抑止力を構築するという大きな功績があったそうだ。)
http://www.syriandays.com/?page=show_det&select_page=43&id=32415
http://megalodon.jp/2012-0719-0450-06/www.syriandays.com/?page=show_det&select_page=43&id=32415
軍の声明を読み上げている人物が副参謀長で、このあと新国防大臣となるアル・フライジュ将軍。
http://www.youtube.com/watch?v=BzvoyHivwo8&feature=plcp



シリア国営テレビは、シャアール内務大臣が死亡したとの情報を否定した。
http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=6e838db770926ee3a23a35abbbc0584d&ar=82774952



情報省は、この事件に合わせて米欧のメディアが一斉に流した記事、写真等は根拠のない捏造であると批判する声明を発表。
http://www.sana.sy/eng/21/2012/07/18/432283.htm



本紙が得た情報によると(=公式発表ではない)、Hasan Turkmaniハサン・トゥルクマーニー参謀総長「危機管理細胞長」も死亡した。

画像

7月18日15時17分(シリア時間)。
http://www.aksalser.com/index.php?page=view_news&id=a815c6f0983fb841a53a4c3b2050e08e&ar=654473840
17時50分頃(シリア時間)、シリア国営テレビが、トゥルクマーニーの死亡を伝えた。
http://www.dailystar.com.lb/News/Middle-East/2012/Jul-18/181056-syria-state-tv-confirms-hassan-turkmanis-death.ashx



Hishaam Ikhtiyaarヒシャーム・イフティヤール・バアス党地域指導部メンバー兼国家治安部長官が、両足切断の重傷。シャアール内相も重傷。

会議室の中で、イフティヤール国家治安部長官のボディーガードが自爆した。ビルの中で多くの犠牲者が発生したことは確かである。

国家安全保障室は、バアス党地域指導部の付属機関である。建物の中には、ヒシャーム・イフティヤール国家治安部長官や他の党地域指導部メンバー、党中央委員会メンバーの執務室などがある。

国家安保室では、閣僚、治安機関、軍、空軍の長、政治指導者らが集まり、危機細胞会議をはじめ、定例会が開かれている。

http://www.syriasteps.com/?d=127&id=90622&in_main_page=1
http://megalodon.jp/2012-0718-2346-55/www.syriasteps.com/?d=127&id=90622&in_main_page=1



会議室に食事を運ぶ時に、ボディーガードが爆弾を爆破させた

会議参加者と死傷の別。

Dawoud Raajihahダーウード・ラージハ国防大臣 即死
Hasan Turkmaniハサン・トゥルクマーニー将軍 退役 重傷
Aasif Shawkatアースィフ・シャウカト少将 国防副大臣 即死
Hishaam Ikhtiyaarヒシャーム・イフティヤール国家治安部長官 両足切断
Amin Shiraabiアミーン・シラービー国家治安部副長官 中程度の怪我
Muhammad al-Sha'aarムハンマド・アッシャアール内務大臣 中程度の怪我

http://www.syriasteps.com/?d=110&id=90638&in_main_page=1
http://megalodon.jp/2012-0719-0016-00/www.syriasteps.com/?d=110&id=90638&in_main_page=1



シリア治安筋によると、爆弾を爆破させた男は、ボディーガード。

http://www.dailystar.com.lb/2012/Jul-18/181030-syria-suicide-bomber-was-bodyguard-of-senior-figure.ashx



Aks al-Serの速報(日本時間7月19日04:00)によると、イフティヤール国家治安部長官と、シャアール内相の状態は「危篤」である。

(注:9時間後にサイトを見たら、危篤ニュースは削除されていた。)



内務大臣補佐'Abd al-Kareem Sulaimanアブドゥル・カリーム・スライマーンは、自分の執務室で元気に指揮を執っている。シャアール内相は入院中だが、個人的に事態の進展を追っている

7月19日付け記事。
http://www.syriandays.com/?page=show_det&select_page=43&id=32426
http://megalodon.jp/2012-0719-2144-05/www.syriandays.com/?page=show_det&select_page=43&id=32426



本紙特派員によると、現在(7月18日)、ダマスカスの出入り口が全て閉鎖され、交通が遮断されている。

http://www.aksalser.com/index.php?page=view_news&id=3cfcb6a063ed5766f5e1447800747b47&ar=598513871



バアス党地域指導部が非難声明。
http://www.sana.sy/ara/2/2012/07/18/432314.htm
PFLP-GCが事件を非難する声明。イスラエルの共謀は明らかである。
http://www.sana.sy/eng/21/2012/07/18/432301.htm



自由シリア軍(FSA)に属するイスラム旅団が犯行声明。マナーフ・タラースなら、政権上層部に知り合いが多く、このような犯行を実行することが可能だとする説も流れている(リンク先冒頭)。
http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=94d991dcd11756923563920a9980441f&h=%CD%E1%C8&ar=190480298



イスラエルが国家安全保障会議を開催。
http://www.dailystar.com.lb/News/Middle-East/2012/Jul-18/181062-israeli-defense-chiefs-closely-watching-syria.ashx



・・・アースィフ・シャウカトについては、以前も未遂事件らしき報道その2)が流れた。4ヶ月前どころか、1980年代からイスラエルが狙っていた人物。

食事を運ぶタイミングで犯行に及ぶというパターンは、すぐ上↑の未遂事件その2の、食事に毒を盛ったという話に似ている。このような場所に、スパイが爆弾を持って入ることができるというのは、警備の基本に根本的な隙があるのではないか。

死ななかった会議参加者は、しばらく表に出てこないか、人事異動があるかもしれない。

人事面では、シリアは、一人の人物が20年、30年とポストに居座り続けるシステムなので、その下に十分な見識を持った人が大勢控えている。上の2〜3人が殺されても、日本と違って、次に任命される人が、組織の動かし方を知らないということはない。

もちろん、特別警戒態勢を取っているときに、国家安全保障会議のスケジュールが、テロリストに漏れていたとは、尋常な事件ではないので、シリア政府の今後の対応が注目される。

シリアの治安組織については、こちらを参照

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